天気予報とは裏腹に、今日はどんより曇り。でも町内の集まりから逃げるためにもどこかに行かなければ----ということで、ついに、突然、あの出雲大社に出かけることになりました。10月は神無月。全国から神様がいなくなり、出雲大社で神様サミットが開かれます。えーっと、旧暦の10月だから本当は11月なのかな?まあ気の早い神様はもうお向かいになっている最中でしょうから、私も「かみさん」をリアシートにのせて向かいましょう。
三次までいつものR375。そこから国道52に折れて快走します。おーっと、頓原でおいしそうなお蕎麦屋さんを発見。店のはす向かいには「石臼引き」の工場まである。まだ10時だけど寒いし(10℃切っている!)朝食もまだだから、ここでお蕎麦休憩。

私が注文した「つけ鴨」。通はざるやもりなのでしょうが、それじゃあやっぱりさみしい。温かい濃厚なだし汁はうれしいし、むしろ冷たいお蕎麦を引き立てる気がします。石臼引きで1200円也。付け合わせの「頓原漬」がすごくおいしく、お土産に所望します。妻は「山菜蕎麦(温)」を注文。これが意外にも、蕎麦がどんぶりの中のゆで汁に浸かっていて、これにお好みで出汁をかける-----うーん初めて。

とくに印象深い出来事もなく、あっさり出雲大社の門前町に到着。巨大なコンクリートの鳥居。威風堂々。

前のブログにも書きましたが、なぜか日本書紀をよく覚えておらず(妻も;我々の年代が受けた教育のせいかな?)、えー、スサノオノミコト--だっけ?という感じで、ウサギは「イナバノシロウサギ-----??」。妻は「けっこう太っていたんだね」と場違いの感想。

たぶん出雲大社を訪れる参拝者の全員が楽しみにしている、巨大なしめなわ(これも”シメナワ”でいいのかなあ)。あれ、意外と小さいね。

さっき訪れたのは仮拝殿で、大きい縄で有名なのは神楽殿のこちらでした。大きーい。みな一生懸命硬貨を刺そうと投げている。我々は当然やらず。

ここがサミット時のヤオロズの神様の宿泊施設だそうです。妻が「せまくて汚いね」と、またどうでもいい感想を述べる。

はじめて知りましたが、出雲大社は「ご縁」の総本山らしく(本山って言わないのかなあ;なぜ神社関係に関してこんなに知識がないのか!?)、若き二人連れの女性が多い。いまや、草食系男子とか言って、男性は女性に声をかけられるのを待つらしく、「そんなハシタナイことはできません」という”普通の”女性は男性と知り合う機会が減っちゃっているらしいです。
いやー、ここまで書いていて読み直すと、本当に罰当たりな記述が並んでいます。ちょっと反省して古事記や日本書紀を勉強せねば。
これは「ぜんざい」。どうも「神在」が訛っての、元祖発祥の地らしいです。向こうにピンボケで写っているのは玄米五目御飯のライスコロッケ。ちょっとお高めだったけど美味しかった。

出雲大社よりももっと印象に残ったのが、旧国鉄の「大社駅」跡。誰もいません(だから好印象なのか----)。R100RSはこういう重厚な建物によく合う、と自画自賛。

贅の限りをつくした建物。ひとっけの無い駅舎内で80年前の、さぞかし賑やかりし時代に思いを馳せてみる。

妻もホームで。でも赤いジャケットが合わないね。動くことのないD51は、線路の先にのびる今や道路を見ている。銀河鉄道の始発駅ってこんな感じかな。
ところ変わって、日御碕灯台です。ここに来るまでの道程は、ライダーの集まってくる所らしい。ツナギを着た人たちとたくさんすれ違う。楽しいワインディングときれいな海が続く道。
この灯台は1900年ころにできたそう。総石造り、一等灯台。そんな昔に、こんなに大きな灯台を、石を運んで…どんなに大変な工事だったろう。などと思い馳せながら、入場料がかかることに気付き、外よりじっくり眺めます。灯台から駐車場への帰り道、ふと目にとまった木工品のお店。ふらふらと引き寄せられるように入って行く。「汐や」さん。木の温かみを生かした、ただ丸く削られたかわいい木が並んでいる。…!!ちょうど立ち上がっているクリップが欲しかったのだけど、これは売り物では無いらしい。値札を掲げるクリップ。でもこれが欲しい。奥で轆轤を回して作業中のご店主を呼ぶ。「あの・・・売り物ではなさそうですが、これ欲しいんですけど」「これでいいんですか??」と、丁寧に埃をぬぐって包装してくれます。材質はアオタボだそう。今は私の職場の机の上で、「2階にいます」などと所在を掲げてくれています。その右は大社名物「來間屋生姜糖」。特に味は期待せず記念に買ってみただけ。ところが、これが絶品!生姜味の砂糖の塊ではなく、砂糖の甘みと香りのする生姜という感じ。

以上、文章からも想像できるかもしれませんが、なんとなくグダグダの脱力ツーリングでした。