あまりに久しぶりで、気の乗らなさそうな妻ですが、「バイクは若さ維持の秘訣だよ」とかなんとかいって無理やりツーリング開始。行先は----久しぶりだからプチプチツーリングにして、まあとりあえず海に行こう、ってな感じ。
そうなると、お決まりのコースは、我が家から蚊無峠を越え、安芸津から10分で着いちゃう大芝島。瀬戸内海としては珍しく無料の橋を渡り、島めぐり気分にひたれます。



その手前は竹で編んだ小さなかご;200円。作るのにぜったいに1時間はかかるよなあ。時給200円でいいんですか?くらいに申し訳ない安さ。
他に、定番の手作り奈良漬け、ほうれんそう(スーパーでの1把の1.5倍量で¥100)を購入。
隣で竹細工品を販売していたので、竹のお箸を購入。余計なことを妻が訊く;「これはここで作ったんですか?」 600円という値段、きっと中国製だろうに困る質問を…と思っていたら、「竹は九州のものですがこちらで加工した物です。純国産ですので、安心してお使いください」とのこと。すばらしい。
私も目的はお酒-----竹鶴酒造です。ニッカウィスキー創業者竹鶴さんの生家。創業享保18年。
杉玉はちょっと茶けていますが、ところどころ緑色の杉の葉がのぞきます。酒飲みには嬉しい新酒の時期。

竹鶴さんのお酒は、ほとんどが広島産の酒造好適米を使い、活性炭ろ過などしない昔ながらの山吹色のお酒。
私のお目当ては、実は新酒ではなくて熟成酒です。この本店の直売所にも並んでいないのだけれど、「あのお、12年お願いします」というと奥からこっそりと持ってきてくれます。これは平成12年酒造。ということは10年寝かせた古酒なのです。買う時に「色が付いていますし、ひね香も強いですがよろしいですか?」と必ず聞かれる。その強い色と香りが楽しみなのだから、こちらとしては「?」という質問なのですが、どうも日本酒=新酒という図式の人からは、「こんなヒネた酒が飲めるか!」というクレームが来るらしい。私としては、普通の日本酒のうまい、まずい、高い、安い、などは、はっきり言って全くわからず。逆に醸造用アルコールと糖類を入れまくった酒がおいしく感じちゃう。でもこの12年の強く豊饒な香りは誰でもわかると思う。ついでのこの時期しか楽しめない「にごり酒」も買っちゃう。にごり酒にありがちな「ドーン」という重みではなく、乳酸発酵の軽やかな口当たり。でも竹鶴のお酒の香りがする(この独特の香りは私にもわかる)。



竹鶴さんのお酒は、ほとんどが広島産の酒造好適米を使い、活性炭ろ過などしない昔ながらの山吹色のお酒。

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