2008年8月24日日曜日

北広島にお蕎麦を食べに行きました

土曜日は雨でツーリングはキャンセル。仕事をしていました。日曜日はうって変わってよい天気。午後に妻のF800を広島市内のバイク屋に預ける関係で、北広島方面に軽くツーリングに行くことにしました。おお、そういえば北広島には全国的に有名なお蕎麦屋さんがあると言う話を思い出し、そこを目的地に選定。お蕎麦屋さんの名前は「達磨」。蕎麦打ちには一家言お持ちのご主人が山梨から広島に移り住んで開いたお店のようです。

8:30に出発。先週苦労して直したR100RSのセルモーターはストレス無い音を発てて回ります。途中で壊れないかな?


いつものR375を北上。及美で県道29に入ります。田んぼの一部はもうすぐ収穫らしく、金色の絨毯の様。日本人の心の琴線に触れる風景です。



雨がぽつぽつ。道の駅「舞ロード千代田」で雨宿り。妻がお米を見ている。カルガモちゃんのお米。「何キロくらいならバイクに積める?」とか聞いてくる。うーん10kgはやめて欲しい。

それ以外にもポン酢や広島産カキ100%のオイスターソースとか購入。サイドケースが大きいとはいえ、やっぱり積むのに苦労する(容積と言うより左右のバランス) 千代田からR433に入ります。千代田って、お米と蕎麦と神楽が有名みたい。岩手みたいだな。今年の年末は神楽を見に来たい。夜通し演じるやつを。ここら辺は分水嶺。でも陰陽分水嶺って変な感じ。標高も高く、気温は22℃!寒い!
11時くらいにお蕎麦屋さんに到着。ネットでお蕎麦屋さんを検索している時に、「すごい辺ぴな場所で、わかりにくい」というコメントが多かったけど、我々はいつもこんな山奥の細道を走っているから特に迷うことも無く到着。竹やぶの石段を上がり、期待は高まります。
その上にあるお店(というか、基本は蕎麦打ち道場らしい)は大変立派。店内も照明を落とした落ち着いた雰囲気。お品書きは無く、盛り蕎麦のみ。何枚ですか?と聞かれるがとりあえず一人一枚づつ。ツユと薬味前にしばし待つ。
蕎麦とご対面。田舎蕎麦ではなく白い蕎麦。つやつやしている。
うーん。コシがあって、蕎麦の香りが強くておいしい!当然もう一枚づつ食べる。ツユも鰹節の味が濃厚で、ちょっと甘め(私は甘くは感じなかった。広島としては全く砂糖を感じない味付け。 ※注:青字は妻が記入)でおいしい。これくらい出汁と甘みがあったほうが醤油のとげとげしさが無くなって、お蕎麦には合うのだろうね。でも値段を知らずに注文していて、ちょっと不安。東京みたいに蕎麦1200円とかだったら、これで5000円弱だよ!(汗)。っと、杞憂でした。一枚700円。自家栽培、自家製粉、自家製麺でこの値段。 蕎麦って、はっきり言って「おいしー!」と言うものではなく、「なんとなくおいしい」という食べ物で、むしろ、蕎麦にまつわる粋な世界が魅力的なんだと思う。これだけの労力をかけた蕎麦が700円。粋ですね。 お店の外の湧き水。冷たい。いい蕎麦にはいい水、っていうことですね。ここから話しは飛んで、バイク屋に妻のF800を預けて(1年点検です)、帰りは代車を借りたんだけど、妻にR100RSを運転させちゃう。
そして、僕が代車を運転。違うバイクは面白い。


今日の走行距離は200kmくらい。短い時間で、異なる文化の地域を楽しむことができました。
満腹で帰宅しましたが、夫は「小腹が空いた」と、近くのスーパーに時々出店するたこ焼き屋さん(でも、名前は『たまご屋』、わたしのお気に入り)にそのままバイクで買出しに出掛けていきました。

代車として借りてきたこのバイク、タンクに大きな物入れが付いていて、たこ焼きはそこに入って来ました。 私は、2個いただきました。お腹いっぱい。



2008年8月17日日曜日

大埼上島、下島、タンデムのろのろツーリング

お盆休みも後半。昨日はR100RSのセルモーターの修理でワジワジしたので、きょうは妻とツーリングに決定。でも午後は降雨の可能性が大なので、セローにてタンデム。妻は「東広島のトンカラリンに行こう」と言う。トンカラリンとは、厄落としの古代信仰跡らしい。その気になってマップルを広げたが、ふと同じページの大崎上島に蛍光ペンの跡が無いことに気付く(我が家では走破したルートを蛍光ペンで塗る)。急遽島巡りの旅に変更。コロコロ変わる計画に付き合ってくれる妻に感謝。

安芸津からフェリーに乗り大崎上島の大西へ。夫婦二人の往復運賃は710円/人。バイクは片道のみの販売で390円。40分の船旅を考えれば安い。フェリーは例のアヘッド・アスタン両用タイプ 。よくできている。

わざわざフェリーから降りる写真を撮ってもらう
大埼上島は造船の町。小さな造船所が無数にある。ただし、今となっては潰れた造船所も多数。たぶん昔の造船景気に湧いた頃の名残をとどめる老舗旅館。もしかしてはるか昔の、帆船の潮待ち時代からかも。
島のシンボルともなっている、ゲージツ家の熊さんの作品。たぶん、衰退していく島の造船業を応援するつもりで、今にも飛び発ちそうな、船のような宇宙船のような作品を作ったのだろうなあ。ゲージツはわからないけど、なんか元気が出てくる作品だ。

ここまで来たからには、ということで、フェリーで大崎下島に渡ることに。 人は片道170円、バイクはやはり390円。

大埼上島で買ったお弁当と菓子パンを下島の神社で食べる、の図。きっと下島には何も無いだろうと思って仕込んだお弁当だったが、下島の方が観光客に対応して売店やら食べ物ややらが多かったことが後ほど判明。
下島と橋で接続されている豊島に向かう。妻と運転は交代。

御手洗の町並み。努力して古い町並みを残している。でもうそ臭くない。昔は潮待ち宿場としてさぞかし栄え、島には無い本土の文化がもたらされ、この町に根付いたことが良くわかる。本当はゆっくり歩きたい路地だ。これは豊島と、となりの上蒲刈島を結ぶ橋。11月に開通らしい。これができれば、いくつかの橋を渡り本州までいけることになる。フェリーターミナルでお話した広島在住のご主人が、橋で島を結ぶことにより、橋脚建設技術の発展・維持と、離島補助金の低減が期待できるとおっしゃっていた。でも島が橋で結ばれることによって、島ではなくなってしまうことに、なんとなく哀しい感じがする。いや、島民の生活や医療を考えたら絶対に良いことに違いは無いけど。
帰りの明石(上島)行きのフェリー。お盆でお客さんが多く、14:20に臨時便を出してくれた。臨時便を出すほどの盛況、普段ではありえないのだろうなあ。橋もできて、重油の値段も暴騰し、島の住人も減っていく。瀬戸内海の多島を結んできたローカルなフェリーもどんどん淘汰されていく。

四国カルストツーリング~視界ゼロ~

お盆休みの初日、夫婦で四国カルストツーリングに行って来ました。

早朝5:20竹原発のフェリーに乗船、波方に到着。伊予西条から国道194号線で標高を上げます。寒風山トンネルの手前で高知県と愛媛県の県境の尾根を走る林道に入ります。高知側は急峻な山々。絶景です。


手彫りのトンネルが、この峠が昔交易路であったことを物語ります。

そのうち雨(というか霧雨)が激しくなり、ついにカッパを着込みます。
石鎚山の登山基地となる県道12号線との合流点の売店で「ぶっかけうどん」と「おでん」と「ふかしまんじゅう」の朝ごはん。面河川沿いの石鎚スカイラインを走ります。面河川の美しさにはびっくり。
ついに憧れの四国カルストに入ります----が視界ほぼゼロ。何も見えないまま、寒さに震えながらようやく下山。国道 197号線の「道の駅 ゆすはら」でお昼。と思いきや、ホテルのお高めのレストランしか無い。となりの売店のお姉さんに聞くと、ちょっと戻ったところに郷土料理屋があるとのこと。ここが大正解。茅葺の古民家の中で食べた「脱藩定食」はキジ飯と地元の野菜の煮付け+色々。妻は独特の麺の食感の冷麺。大根のキムチを注文したら、小鉢としてサービスしてくれました。

そのお料理屋さんで帰りのルートの相談。もう疲れたから高速で帰ろうか、などと軟弱な意見を吐いていたら、となりのご家族連れの方から波方までのお勧めルート(R439→R194)を教えて頂きました。
これが、なんというか所々四国の三桁国道(全国レベルだと3桁県道?)、所々広域高速農道、と言った感じで、景色とスピードに変化がある良いルートでした。与作(R439)からR194に左折する手前の道の駅「633美の里(むささびのさと」でひと休憩。トリップメーターは350kmを示していますが、なんとか無給油で帰れそう。ここで名物の「リグリ茶」を2つ購入。自家用と大家さんへのお土産です。この辺がお茶の産地だと言うことは全く知りませんでした。急峻な山肌に作られた段々畑のお茶の畑に感動。寒風山トンネルの手前、足谷川にワイヤーで作られた吊橋があったので休憩を兼ねて渡ります。相変わらず吊橋好きな妻です。

伊予西条に入ると急に熱風が。妻のF800の気温計は33度を。今まで20度くらいの所を走ってきた身には辛い。いそいそと帰りのフェリーに乗り込みます。とは言っても波方19:00。竹原には20時過ぎて到着。 ちょっと長かったけど、今回のツーリングも大成功。四国カルストは視界が悪かったけど(というかゼロ)、これでまた来る大義名分が出来ました。