2008年8月17日日曜日

大埼上島、下島、タンデムのろのろツーリング

お盆休みも後半。昨日はR100RSのセルモーターの修理でワジワジしたので、きょうは妻とツーリングに決定。でも午後は降雨の可能性が大なので、セローにてタンデム。妻は「東広島のトンカラリンに行こう」と言う。トンカラリンとは、厄落としの古代信仰跡らしい。その気になってマップルを広げたが、ふと同じページの大崎上島に蛍光ペンの跡が無いことに気付く(我が家では走破したルートを蛍光ペンで塗る)。急遽島巡りの旅に変更。コロコロ変わる計画に付き合ってくれる妻に感謝。

安芸津からフェリーに乗り大崎上島の大西へ。夫婦二人の往復運賃は710円/人。バイクは片道のみの販売で390円。40分の船旅を考えれば安い。フェリーは例のアヘッド・アスタン両用タイプ 。よくできている。

わざわざフェリーから降りる写真を撮ってもらう
大埼上島は造船の町。小さな造船所が無数にある。ただし、今となっては潰れた造船所も多数。たぶん昔の造船景気に湧いた頃の名残をとどめる老舗旅館。もしかしてはるか昔の、帆船の潮待ち時代からかも。
島のシンボルともなっている、ゲージツ家の熊さんの作品。たぶん、衰退していく島の造船業を応援するつもりで、今にも飛び発ちそうな、船のような宇宙船のような作品を作ったのだろうなあ。ゲージツはわからないけど、なんか元気が出てくる作品だ。

ここまで来たからには、ということで、フェリーで大崎下島に渡ることに。 人は片道170円、バイクはやはり390円。

大埼上島で買ったお弁当と菓子パンを下島の神社で食べる、の図。きっと下島には何も無いだろうと思って仕込んだお弁当だったが、下島の方が観光客に対応して売店やら食べ物ややらが多かったことが後ほど判明。
下島と橋で接続されている豊島に向かう。妻と運転は交代。

御手洗の町並み。努力して古い町並みを残している。でもうそ臭くない。昔は潮待ち宿場としてさぞかし栄え、島には無い本土の文化がもたらされ、この町に根付いたことが良くわかる。本当はゆっくり歩きたい路地だ。これは豊島と、となりの上蒲刈島を結ぶ橋。11月に開通らしい。これができれば、いくつかの橋を渡り本州までいけることになる。フェリーターミナルでお話した広島在住のご主人が、橋で島を結ぶことにより、橋脚建設技術の発展・維持と、離島補助金の低減が期待できるとおっしゃっていた。でも島が橋で結ばれることによって、島ではなくなってしまうことに、なんとなく哀しい感じがする。いや、島民の生活や医療を考えたら絶対に良いことに違いは無いけど。
帰りの明石(上島)行きのフェリー。お盆でお客さんが多く、14:20に臨時便を出してくれた。臨時便を出すほどの盛況、普段ではありえないのだろうなあ。橋もできて、重油の値段も暴騰し、島の住人も減っていく。瀬戸内海の多島を結んできたローカルなフェリーもどんどん淘汰されていく。

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