2008年9月23日火曜日

東広島に新しい道の駅!

今日は秋分の日、爽やかに晴れ渡りました。のんびりCB90タンデムで出掛けることにします。本日の目的は3つ、福富に先週新しく開店した道の駅を訪ねること、宇山のお蕎麦を食べること、弘楽園にミニバイクレースを見に行くことです。
ツーリングクラブ仲間のNさんにも出発直前にご一緒しませんかと声を掛けましたが、折り悪くボウリング激戦中とのこと。またの機会にと二人で出発します。

福富に向かいR375を北上します。…どうしてこんなに道が混んでいるんだ!?
あり得ない渋滞! まさか、みんな新しい道の駅を目指しているのだろうか。


建設中のダムにかかる橋が見えます。 道の駅まであと1km。『湖畔の里』という名前になったんですね^^ 渋滞は続きます。
道の駅に入るのも、車は大変です。駐車場はすでに満車、流れはすっかり止まってしまっています。こういう時はミニバイクに限ります。

店内も大混雑です。(私、デカい?!) おいしそうなジェラートもありましたが、長蛇の列。せっかちな私たちにはムリです。たくさんの新鮮な野菜も並び、焼き立てのパンもあります。が、レジが大変な混乱状態に。本日の購入は諦め、ほとぼりの冷めた頃にまた来ることを誓います。

次は、宇山のお蕎麦に向かいます。道すがら、満開の蕎麦畑に出会います。
新蕎麦は、あと1~2ヶ月後でしょうか。 たのしみです。

お蕎麦屋さんに到着。「さわやか茶屋」というこのお蕎麦屋さん、廃校となった小学校を町興しとして利用しています。

おいしい水も湧いているようです。きっとこの銘水を使ってお蕎麦を打っているのでしょう。
旧小学校の中です。教室をそのまま食堂にしています。
手洗い場も懐かしい。食事の前にはちゃんと手を洗いましょう^^
校舎の1室で村のお母さんたちが一生懸命お蕎麦を打っています。
本日のオーダーは、「ぶっかけ定食」(妻)と、(定食には地場産の野菜煮物と小鉢、日替わりのご飯が付いてきます。今日のご飯は、ばら寿司♪)
「ざる蕎麦、とろろ付き」&「蕎麦豆腐」(夫)。蕎麦豆腐は、蕎麦の香りたっぷりの、葛で固めたお豆腐です。ごま豆腐の蕎麦版ってところでしょうか。夫の大のお気に入り、毎回必ずの注文です。 これぞ手打ち、出来立てのお蕎麦です。香りたっぷり。

満腹で、次の目的地「弘楽園」に向かいます。

この休みはちょうど稲の収穫時期のようです。そちこちの田んぼで刈り入れ作業です。
コンバインの威力はすごい、刈り取り・脱穀を同時にこなしながら、あっという間に進んで行きます。

真っ青な空と、稲の匂いと。心安らぐ風景です。どうぞ豊作でありますように。


のどかな風景から一転、弘楽園にやってきました。

ここは全国的にも有名なモトクロスコースを有する他、ミニバイクやカートのサーキット、ジムカーナ、さらにはラジコンのかわいいコースもあります。

キッズ達が親に鼓舞されながら一生懸命コースを走っています。子供は本当に身のこなしが軽い。

さて、この度の目的のミニバイク。50ccのバイクレースです。本日は練習日ということで 6台ほどしか走っていません。50ccとは言え、結構なスピードで走っています。

そのあとピットでライダーさんたちの話をちょっと聞きます。汗だくでヘトヘトなのに、とても気さくに楽しそうにお話ししてくれます。みんな革ツナギはボロボロですが、転倒してもまず怪我はしないそう。すごくすごく面白そうです…!夫は目がヤバイ(やる気になってる~)

2008年9月13日土曜日

CB90レストア終了!

(2008年4月のツーリングの回想録です)

このCB90は、もともとは岩手のバイク屋のOさんがイタ車をイメージしてセンス良く仕上げたものですが、ジーンズ屋さんで長年ディスプレイとされていました。ひょんなことから妻が譲り受け、夫婦で初めてのレストアに明け暮れきれいに磨き上げはしたものの、どうもキャブレターの調子が悪く、センスの良い改造が災いしてバッテリー搭載場所が無かったこともあり、我が家で再度ディスプレイ化していました。しかし「しまなみ海道」には原付専用道があり、橋を渡り継いで行っても、500円ちょっとで四国まで行けるそうです。
 よし、ここは一念発起、CB on the road計画が始動しました。とは言っても、アルミ板でバッテリーステーを自作し、キャブレターの清掃、燃料コックの修理、各種電球の交換くらいで何とか走れる状態になりました(一番苦労したのが、OHVカブからの流用の、テールランプのバルブの入手)。早く仕上げてあげるべきでしたね。

 ハイエースにCBを搭載、尾道市に向かいます。駅前の駐車場に車を駐車し、さあ、しまなみ海道原付タンデムツーリングの開始です。

 岩手に居たときから雑誌で見て憧れていた『しまなみ原付ツーリング』、まさかこんなすぐに、しかも現地に引っ越して来ると言う形で夢が叶うとは思いもしませんでした。
 第1旅程は、尾道駅前からフェリーで向島に渡ります。感動的なローカルフェリー(はしけと言ったほうが良いですね)。バイクは10円!乗り込んでそのまま適当な所に停めます。
 向島の西側の海沿いを走り、第2旅程の因島大橋に向かいます。CBは快調。タンデムをものともせずパワフルに走ります。因島大橋は自動車専用道の下側がケージになっており、ここを歩行者と原付が利用します。利用料は50円。あまり橋を渡っている感覚はありません。
因島はかつて村上水軍の本拠地。数多くの史跡が残るそうです。島の東側は結構ハードな上り下りの道。のぼりではさすがにマフラーからの音ばかりが大きくなり、苦しそう。第3旅程は生口橋。橋の上で記念撮影は車には無理な芸当。
生口島では南側の国道をのんびり走ります。90 ccでタンデムでは50 km/hがいいところ。景色が良く目に入ります。第4旅程は多田羅大橋。大変美しいハープ橋です。

多田羅大橋から見下ろす海峡。白い引き波と、空と海の青さとのコントラストがきれいです。多島美。
大三島をぐるりと周回し、大山祇神社の近くでお好み焼きを食べます。地元のご老人御用達のこのお店、いい雰囲気です。今回は大山祇神社には寄りませんでしたが(前に来たことがあるもので)、この神社の武具博物館はすごいです。国宝の甲冑、刀、長刀を見ることができますが、それぞれの奉納者が、源頼朝・義経やら武蔵棒弁慶やら、歴史上のヒーローたちです。1000年近くたっても鈍い光を放つ武具たちにまさに息を呑みます。
 さて多田羅大橋の美しさを再度記録するために記念撮影。
うわー、レモン畑!瀬戸内海です!そうそう、東北にいるときは国産レモン=高価という認識でしたが、しまなみ海道の島々では5個200円とかで売っています。
伯方島への上陸はあきらめ、帰路に。向島のはしけでがんばってくれたCBをパチリ。美しいバイクです。初めての長距離&タンデムでトラブルも無く良く走ってくれました。感謝。

2008年9月12日金曜日

おおぼけこぼけ

海外出張の代休消化と、疲労回復を兼ねて金曜日に休みを取りました。妻もがんばってお休みを取ってくれました。海外から帰ってくると日本の良さが良くわかります。それを再確認するために四国の田舎にツーリング。例によって竹原からフェリーに乗ります。我が家からフェリー港まで30分、竹原⇔波方(今治)は70分。もうお得意様です。

ちょっと寝坊したため、9時出航の便に乗ります。いつにも増してガラガラ。


おお、いつもは閉まっている船内食堂がやっている!ここで、きつねうどんの朝食。うん、コシも何も無い麺ですが、この方が正しい船内食堂のうどんと言う感じがします。だしはおいしい。いつものように、なんとなくしか目的地を設定していないので、船内でルートの相談。

今治から高松自動車道に乗り、徳島自動車道の井川池田インターからおります。最近頓に有名になってきた大歩危・小歩危・祖谷に向かうのです。ずいぶん前から行って見たかったのですが、休日は大変混雑すると言うことで躊躇していたのです。でも今日は平日。インターからすぐに国道32号線に入り、渓谷沿いの道を走りますが、トラックが多い---平日ですからね---。30分も走らない内に小歩危に到着。とは言っても、なんだか我々が普段のツーリングで見てきた渓谷と変わらない(こういうところばかり行っているからなぁ)。でも水はとてもきれいで、奇岩が連なる風景はやはりダイナミック。小歩危に続いて大歩危。小股で歩むと危ない小歩危と、大またで歩むと危ない大歩危の差がよくわからない---まあいいや。お昼ごはんっと。大歩危のアウドドア観光拠点(どうやらラフティングが盛んらしい)に併設された古民家風のお蕎麦屋さん。おお、わが一族と同じ「丸にアゲハ」の紋ではないですか。天井も立派な古民家。ここで名物の祖谷蕎麦なるものを注文します。
お品書きには「祖谷蕎麦はつなぎを使わない蕎麦なので、多少ぼそぼそしていますが、蕎麦本来の甘みをご堪能ください」とある。むふふ、楽しみ。----なぜか数分で出てくる。早くない?妻が食して一言「どんべいみたい---」。カップめんの食感-----やはり注文後に茹でて欲しいなぁ。まあ蕎麦の香りは良い。きっと昔の作り方をそのままに今も受け継いでいるのでしょう。麺の長さもみな5cmくらいと、大変おもしろいお蕎麦でした。


でも、同時に注文した「岩豆腐」は秀悦。箸でつかんで、がぶっといける。これはおいしい。 岩豆腐に救われて、それなりに満足なお昼ご飯でした。ここからは県道32号で祖谷峡に向かいます。結局、大歩危・小歩危はあまり印象に残らず。祖谷峡に向かう道は狭く、断崖絶壁上。

眼下には深い深い峡谷が続きます。うん、ここはすごい。-----でも休日は渋滞するそう。だって、この道、自動車のすれ違いは困難です。 祖谷峡の深い渓谷美を堪能し、ついにあの有名な「かずら橋」に到着。平家の終焉の地に架けられたこの橋は、万が一の時に素早く切断できるようにと作られたのだそう。

-----ただ、この峡谷に架けられた素朴で歴史のあるかずら橋の周りには----ギガオミヤゲコンプレックス、ギガ駐車場、ギガバスの群れ、そして大音量の演歌!!下の写真は手前の橋から撮っていますが、ここはギガグループ観光客の集合写真撮影ポイントでした。

一人500円払って渡る。編んだかずらの中にはワイヤーが見える。休日にはきっと一度に何十人も渡るのでしょうから、安全対策上しょうがないのでしょうか。なら、渡らせず見せるだけでもいいと思うけどな。一方、床面は観光客に迎合せず隙間の開いた木っ端。皆さん、この隙間に足を突っ込まないように真剣に渡る。妻もなぜか手すりにつかまりながら慎重に渡っている。私はすたすたリズミカルに渡って、500円損した気分。みんなおっかなびっくり、手すりにつかまってソロソロと慎重に歩いて行くので、橋の真ん中はスペースが空いています。そこを夫はすたすたと歩いて行ってしまったのでした。もちろんこの橋は一方通行、後戻り不可。

まえにNHK特集で、祖谷の人々が山のかずらを大切にし、未だに残る村の「結(ゆい)」の精神で一位団結して、かずら橋を維持・修復するドキュメンタリーを見ました。その頃から、いつかはかずら橋を訪れたい思っていましたが、あまりに観光地化しすぎていて、ちょっと残念でした。焦燥感とともに山を降ります。しかし山の中腹を見ると、あんな急峻な山肌に民家や畑地が点在しています。平地が無いからやむを得ずのことなのでしょうが、ちょっと他では見ない村の風景です。おそらくこのような村々がこの付近には点在し、それぞれが独自の生活形態を維持し、それが集まって祖谷峡の文化を形成してきたのでしょう。過酷な地形と自然の中で少数の村人が生きていくには結の精神も欠かせないはずです。この山肌の村々に生きる人たちの一つの表現が、あのかずら橋だとすれば、やはり敬意を払うべきでしょうね。

ストッープ!!すごい吊橋発見。かずら橋の仇をとらんばかりに、この吊橋に向かいます。すごい!川からの高さは----お約束の唾落としをすると、10秒くらいかかって川に到着するくらい高い!観光用じゃない!下の写真を見ると中央部に寝ている人が-----妻です。
あはは、歩き出した。吊橋って、谷向うにある本当に小さな村(たまに一つの家)を結ぶために作られた、虚勢を張らない最小限の橋。なんか日本人の優しさと素朴さの原点のような気がする。 よし、次は剣山ドライブウェイだ!-----って、ものすごく路面が悪い----ドライブウェイは言い過ぎの感が。疲れ果てて、停まってもバイクにもたれたままの妻。
悪夢のドライブウェイが終わり、下界に。貞光という町は「二重うだつ」が有名らしい。疲労困憊で通り過ぎようとしましたが、大粒の雨。そういえば通り過ぎた道すがら、うどん屋さんがあったね。そこで雨宿りしましょう。
今日3回目の麺食です。手打ちうどんで、素朴でおいしい!奥様が自家製杜仲茶や焼酎漬け梅干、ゼリー、などなど色々サービスしてくれるのがうれしい。焼き鳥も4本頼みます。本当はお寿司が有名らしいが売り切れ(巻き寿司かな?)
「この町はうだつが有名なのですね」と奥様に話しかけたら、「ウチのうだつは一番古いんよ」だって!ありゃ、雨宿りで急いでいたから気が付かなかったけど、

すごい立派な鏝細工。鯉の滝登りに、牡丹。紺壁も贅沢なつくりです。どうやら昔は庄屋さんで、築150年とのこと。 部屋の造りは何十畳という昔ながらのもの、水周りや、階段下の箪笥などそのまま使っているそうです。
雨が上がり出発しようとしたら、バイクのシートに雨よけのビニールが-----旅人には人の優しさが身にしみます。
飯田食堂の奥様、お世話になりました。夫婦ともどもお蔭様で疲れもふっとびました。またお寿司食べに来ますから。

妻は帰りのフェリーで爆沈。帰宅は午後9時過ぎ。ちょっとハードでしたが、貞永の一軒で今回のツーリングも印象深いものとなりました。