(2008年4月のツーリングの回想録です)
このCB90は、もともとは岩手のバイク屋のOさんがイタ車をイメージしてセンス良く仕上げたものですが、ジーンズ屋さんで長年ディスプレイとされていました。ひょんなことから妻が譲り受け、夫婦で初めてのレストアに明け暮れきれいに磨き上げはしたものの、どうもキャブレターの調子が悪く、センスの良い改造が災いしてバッテリー搭載場所が無かったこともあり、我が家で再度ディスプレイ化していました。しかし「しまなみ海道」には原付専用道があり、橋を渡り継いで行っても、500円ちょっとで四国まで行けるそうです。
よし、ここは一念発起、CB on the road計画が始動しました。とは言っても、アルミ板でバッテリーステーを自作し、キャブレターの清掃、燃料コックの修理、各種電球の交換くらいで何とか走れる状態になりました(一番苦労したのが、OHVカブからの流用の、テールランプのバルブの入手)。早く仕上げてあげるべきでしたね。
ハイエースにCBを搭載、尾道市に向かいます。駅前の駐車場に車を駐車し、さあ、しまなみ海道原付タンデムツーリングの開始です。
岩手に居たときから雑誌で見て憧れていた『しまなみ原付ツーリング』、まさかこんなすぐに、しかも現地に引っ越して来ると言う形で夢が叶うとは思いもしませんでした。
第1旅程は、尾道駅前からフェリーで向島に渡ります。感動的なローカルフェリー(はしけと言ったほうが良いですね)。バイクは10円!
乗り込んでそのまま適当な所に停めます。
向島の西側の海沿いを走り、第2旅程の因島大橋に向かいます。CBは快調。タンデムをものともせずパワフルに走ります。因島大橋は自動車専用道の下側がケージになっており、ここを歩行者と原付が利用します。利用料は50円。あまり橋を渡っている感覚はありません。

因島はかつて村上水軍の本拠地。数多くの史跡が残るそうです。島の東側は結構ハードな上り下りの道。のぼりではさすがにマフラーからの音ばかりが大きくなり、苦しそう。第3旅程は生口橋。橋の上で記念撮影は車には無理な芸当。


生口島では南側の国道をのんびり走ります。90 ccでタンデムでは50 km/hがいいところ。景色が良く目に入ります。第4旅程は多田羅大橋。大変美しいハープ橋です。

多田羅大橋から見下ろす海峡。白い引き波と、空と海の青さとのコントラストがきれいです。多島美。

大三島をぐるりと周回し、大山祇神社の近くでお好み焼きを食べます。地元のご老人御用達のこのお店、いい雰囲気です。今回は大山祇神社には寄りませんでしたが(前に来たことがあるもので)、この神社の武具博物館はすごいです。国宝の甲冑、刀、長刀を見ることができますが、それぞれの奉納者が、源頼朝・義経やら武蔵棒弁慶やら、歴史上のヒーローたちです。1000年近くたっても鈍い光を放つ武具たちにまさに息を呑みます。
さて多田羅大橋の美しさを再度記録するために記念撮影。

うわー、レモン畑!瀬戸内海です!そうそう、東北にいるときは国産レモン=高価という認識でしたが、しまなみ海道の島々では5個200円とかで売っています。

伯方島への上陸はあきらめ、帰路に。向島のはしけでがんばってくれたCBをパチリ。美しいバイクです。初めての長距離&タンデムでトラブルも無く良く走ってくれました。感謝。
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