2010年9月20日月曜日

阿伏兎観音

連休最終日の今日も晴天となりました。近所の神社のお祭りの相談の後、福山にある阿伏兎観音まで出かけることにしました。
途中、道の駅『アリストぬまくま(沼隈)』によりました。この道の駅は海沿いということもあって、豊富な獲れたての魚介類が並ぶことで有名です。変わった野菜も並んでいますが、
ほとんど売り切れ、まだ正午頃というのに野菜も魚介も手作りお惣菜もほぼ完売状態。
空っぽのカゴが並んでいました。
小エビのから揚げだけどうにかゲット。おやつにいただきます。
数キロ移動して断崖に建つ『阿伏兎観音』に来ました。
千年以上も前に航海安全を祈願して建てられたものだそうです。

願いを込めて、お参りします。
今日も瀬戸内海は静かです。
海を渡る風が心地よい。
かわいい御守りを買って帰りました。

2010年9月19日日曜日

散歩

気温の上がった日曜日、久しぶりに車庫でバイクの整備。特に、老体のCB90は車庫の熱さと紫外線、各部の経年劣化で年々やつれていきます。

各部をワックスがけして、キャブレターにガソリンを送り込み、キック5発。半年ぶりに元気なエンジン音を聞かせてくれました。

夕方にはずいぶん涼しくなってきたので、妻を後ろに乗せて近所の散歩(CBで)に出かけます。刈取り直前の田圃のあぜ道をトコトコと。


見上げれば秋の夕空

たまにはこんなツーリングもいいね。

2010年9月11日土曜日

井仁の棚田

本来は「ツーリングレポート」ですが、こんなに暑くちゃ空冷水平対向は乗れないし、家族がもう一人増えるかもしれないという時期につき、バイクはしばらく自粛です。でもそれではこのブログの更新ができない-----えーい、ドライブレポートでもいいや。


というわけで、車で井仁の棚田を見てきました。中国自動車道の戸河内ICは自宅から70 km。あー、クルマってほんと楽ですね。ツーリングのバイクが可哀そうに見えてくる。あっついだろうになぁ。でも、クルマだと目的地に着く達成感はゼロ。ヘリコプターで山の頂上に立つ感じか?


とにかく、戸河内IC近くのつづら折りの山道(ナビで案内されて、国道だか県道だか何号だかわからん)を上る。この井仁トンネルを抜けると------ 棚田百選。井仁の棚田です。収穫をひかえた棚田は黄金のうねり。


でも、やはり見物客は多かったので(中国新聞の一面に載っていたからね;我々もそれを見ていったのだけど)、お百姓さんの邪魔にならないうちに山を降ります。都川の棚田(匹見峡のち酷道)もそうだったけど、棚田百選には必ず似つかわしくないほどきれいなトイレが整備されている。どういう意図の整備事業なんだろう。別にトイレ要らないと思うけどなあ。棚田なんて、ひっそりとつつましやかに見学すべきもので、うんこもおしっこも残していくべきじゃない。
国道186号線にもどり戸河内ICを過ぎたところに、吊り橋発見!(吊り橋大好き!おおぼけこぼけ も見てね)。
吊り橋から眺める、清き水を湛える太田川。

吊り橋を渡りきると石清水。冷たいっ。この清水は道の側溝を流れどこかの田んぼに導かれているようです。そんなお米はおいしいでしょうね。

ほら、首を垂れてる。

戸河内IC付近から離れ、国道186を太田川に沿って上流に向かいます。
上流には「温井ダム」があります。アーチ式のダムとしては黒部ダムに次ぐ日本で2番目の高さだそう。

高い所に来たので、ミニチュアモードで撮影。

管理事務所のエレベーターでダムの下まで降りられるようです。ここ(乗り口)は1F。行先はB4。

乗ろうとしていると、守衛の方から「下は20度以下で寒いくらいですから」と声をかけられました。おお、地下にある天国か! 俗界の気温はただ今33度。

エレベーターはすごいスピードで降りて行きます。240 m/min ってことは、1秒に4 m下がるということ、やはり速い。

あっという間にB4の地下トンネルに到着。壁も天井も結露で水滴がびっしり。
涼しい!きれいに整備されたトンネルが続きます。

温度計は17度の表示。これは涼しい。湿度もあるし、リフレ~ッシュ。

トンネルを数百m抜けるとダムの足元に出ます。最上部の4つの窓は非常用放水口。ここまで水を溜められる強度にできているのだからすごい。昨今の極端な豪雨と渇水の繰り返しの天気じゃ、治水ダムも活躍しているのでしょうね。
帰りは加計の街を通過。鯛焼き屋さん「よしお」を見つける。お店は新しくてきれいだけど、一番上の看板は老舗を物語ります。
中身のチョイスは正々堂々あんこのみ。白鯛焼きなどの亜種もなし。「羽」があっぱれ!よしお、えらい!
戸河内の道の駅で見つけた大和重工社の「かまどん」。この写真は、かまど+ダッチオーブンだけど、羽釜バージョンもあり。そうなんだよ。ダッチオーブンはほしいけど、どうやって焚火に置くの?そもそも焚火なんか自由にできないし---という懸念から解放してくれる優れもの。収納容器がプロパンガスボンベのようで、これまた格好いい。ずっしり重い鋳鉄製、34,440円。受注生産で送料無料。うーん、コレハホシイ---発注してしまいそうだ---

2010年6月5日土曜日

滝めぐり

先週に引き続き、今日も夫婦でツーリング。

お目当ては山口県の寂地峡。山陽自動車道を山口方面に向けて走ります。しかし、おそらく30度は越えようかという暑さ。空冷水平対向エンジンの私にとって、ツーリングの季節はもう終わりだなぁ(はじまったばかりなのに----)。

廿日市インターで降り、県道三十号線を北上。大型量販店が並ぶ酷暑の道にしばし耐える。町を抜ければどんどんと標高を上げ、国道186号線にて右折、なんとも透き通った水の小瀬川沿いの道をのぼります。ふーん、ここら辺はレプリカさんたちのメッカなのですね。我々はカンケーなくマイペース(ふふん、でもレースやってるもんね)。

途中、国道434号で左折。はい、前にも述べましたが、中国地方お約束の400番台国道です(匹見峡のち酷道 を参照)。峠で山口県に入るや否や、これもお約束の橙色のガードレ-ル(周防大島~海とのふれあいのツーリング を参照)。

ほどなく寂地峡に到着します。さあ、滝めぐりの開始です。駐車場からも近く、滝沿いの伸びるBコース(紫)を攻め、そののちCコース(グレー)で帰ってこようという魂胆。 遊歩道の最初からすでにこんなにも美しい滝。龍尾の滝。
遊歩道は結構急。それでも飽きない間隔で次々と滝を愛でることができます。これは白龍の滝。
休日なのにほとんど人がいない。日本の滝100撰なのに。そしてこんなにも清々しく、ダイナミックな風景が広がるのに。
これは龍門の滝。
そして龍頭の滝。
奇石連なる岩屋の壁を青い水が流れていて、変な表現ですが、まるでディズニーランドの人口の滝のようにととのった風景です。最後のアトラクションは、エエッというくらい急な遊歩道。
それを登りきると遊歩道の分岐と地図が。その向こうにトンネルの口が開く。これがCコース----
なにやら最近トンネルを潜ってばかりいる我ら。
そこからかなり難儀な登坂を経て、ようやく下り?という箇所に出てくるこの看板。どうやら道は観音様参拝に分岐するらしい。しかも「大変危険」。
当然行く。しかし、看板に偽りなし。ジョーシキを超えた参拝道。危険です!
本当に危険です!
キケンデス!

高所恐怖症の私は近づけず-----写真で見ると大したことないようですが、人が立てる面積はこれでほぼ全部なのですよ。観音様に祈る妻。
現実の恐怖を直視したくなくて、愛機(カメラ)のギミック機能(ミニチュアライズモード)を試しみたりする(これ相当望遠で撮ってます)。
その後のCコース下りはあり得ない下りっぷり。垂直のはしごを降りろってか!
急坂の連続で膝が笑う。下山後、龍尾の滝で足を冷やす妻。
予期せぬトレッキングに時間がかかり、もう15時半。売店でわさびとらっきょうの酢漬けを購入し、すぐに帰路につきます。戸河内ICから中国自動車道に乗り、今春新しくできた高屋JCTを経由して帰宅。これができて西条の街中を通らずに済み、本当に便利になりました。
わさびをすり下ろして、「いただきます」。小さいわさびでしたが、4本全部食べてしまう。ご飯にかけて。これがおいしい!

余談; わさびは葉っぱ側を切り落とし、こちら側から円を描くようにゆっくり擂るとのこと(お店のお母さん談)。

2010年5月30日日曜日

奥出雲 清聴庵

冷夏が懸念され、5月末でも何やらキリッと引き締まった空気、晴天の日曜日。久しぶりに夫婦別々のバイクでちょっとロングツーリングに行くことにしました。目的地は奥出雲のお蕎麦を食べに行くこと。あーあ、なんだかすっかり年寄りライダーだなぁ。

お百姓様には大変申し訳ないけど、こんなにもすっきり晴れ渡った空と強い日差しなのに、空気は清々しく引き締まり、まるで北海道のよう。バイクで走るのが本当に気持ちいい。 国道432号をひたすら北上します。山の木々も生まれたばかりの緑色。
庄原の手前、道の駅の「リストアステーション」に寄ります。ここは以前 収穫の秋:神石広域農道 でも触れたこだわりの品が並ぶお店。総領の町の陶芸、ガラス工芸、天然酵母のパン、そして、おいしそうな真面目に作った日本酒(花酔)が並びます。
前にも書きましたが、その20年物の古酒は本当においしそう。でも、今回も予算的に手がでず----

前回と全く同じく、ル・サンクさんの天然酵母パンで我慢します。でも、このパン屋さんの製品を買うだけでもここに来る価値はあると思います。他の天然酵母パンとは全然ちがう。小さくてもぎっちり充実のパンです。
庄原の市内でちょっと道に迷いつつも、さらに国道432号を北上、島根県に入ります。県境の王貫峠を越えればあとは数 kmで今回の目的地の阿部屋集成館。内谷川にかかる立派な趣のある橋を渡ります。
そこからあとは数百mで手打ち蕎麦「清聴庵」。

以前、偶然にもここを見つけ、それ以来2回目の訪問です。 このお蕎麦屋さんは本当にすごい。

まず、内谷川の清き流れとそこに覆いかぶさる圧倒されんばかりのモミジ、それを見下ろす渓流にお店がある(下の写真の右上端にお店が見えます)。清流の流れとカジカのコロコロという鳴き声がBGM。
席に着くとまず出されるこの蕎麦湯。とろとろ。「こいーのぅー」。お砂糖入れたら立派な和菓子になると思う。

メニューは割子蕎麦。1人前は3枚だけど、お腹がすいたので4枚にしちゃう。十割の田舎蕎麦。ほっぺたの奥がキュっとなるくらい蕎麦が濃厚。つけツユもおいしい。
でも、食べ始めたとたん、妻が「前と違う」とかぬかす。そうかなあ。前回同様濃厚で充実の蕎麦だけどなあ。----と思っていたら、ご主人が「今日はもう店じまいだから、この蕎麦も食べて」とさらに3枚持ってきてくれる。あれ、ちょっと雰囲気が違うね(左は最初に出された蕎麦、右は頂いた蕎麦)。頂いたほうのがつるつるしてる。

この清聴庵のすごいところ、その3は、蕎麦粉を水車で搗くこと。時間をかけてゆっくり。そうだ、だから粉が細かく挽けて十割でもボソボソしないんだ。あれ、比較すると最初に出された方がちょっと粗い食感-----。そうか妻は前回の来店時の、「十割でもツルツル」というのを覚えていたんだ。すると、ご主人が「いやー、今日は間違って石臼挽きの粉をこねちゃって」ということ。つまり、いつもは水車搗きの蕎麦(ツルツル)なんだけど、今日は間違って石臼挽きの蕎麦粉で打っちゃったということ。でもそれぞれ主張するところがあって、個性があって甲乙つけがたい。こんなの比較できる機会ってそうそう無いよ。結局こんなにたくさんの割子を頂きました。 わんこそば状態。
これがお店の奥に位置する水車小屋。今日はお休みしてたけど、前回の訪問時はここで蕎麦粉が搗かれてました。もうもうと舞うくらい細かい粉だったのを思い出しました。
清聴庵では、こがねみそ(なにやら麹が三倍らしい)と詠山窯さんの釉薬が美しい小鉢も所望。トマトが映えます。